Windows 8には、標準でメールアプリケーションがついています。
しかし、これがどうにも使いものにならない。致命的なのは、Windows ストアアプリだという点。メールに限らず、Windows ストアアプリはフルスクリーンで使用することが前提となっているため、色々画面を切り替えるのがすごく面倒なのです。なので、あるメールとあるメールとあるメールの一部分を引用して、新しいメールを送ろうとすると、もうやってられないって感じになります。
更に最悪なのが、添付ファイルが付いていた時。本文と添付ファイルを切り替え切り替えしないと見れない。しかし、それ以上に問題なのが、添付ファイルを開けるアプリが大抵Windowsストアアプリではないということ。デスクトップとメールアプリ、さらにスタート画面を行ったり来たりしたら、どれだけストレスが溜まることか。
もっとも、これはWindows 8標準のメールに限った話ではなく、iPad標準のメールも、Android標準のPCメールも同じです。Windowsストアアプリは、タブレットでの使用を考慮した結果、他のタブレット同様、画面を切り替えながら、コピー&ペーストを多用したメールを作りにくいというわけです。キューティ吉本は、iPadやAndroidのメールは使いやすいとは思っていなくて、ちょいと返事を返すぐらいの用途にしか使っていません。
更に致命的なのが、Outlook.comと連携したとき。メールはともかく、スケジュールがまともに同期が取れないんです。Windows 8にもカレンダーはついているんですけど、スケジュール管理が使えないんじゃ、本当にカレンダーにしか使えない・・・というわけです。
では、Windows 8でまともに使えるメールアプリは・・・
(ここでは、Microsoftが出しているアプリから選びます)
最初に候補に挙がったのが、Outlook 2013です。
Office 2013で一番変わったと言われるのがOutlookでして、Outlook.comとの連携を強化したんだそうです。なるほど確かに使いやすそうです。
ジーン吉本も、Windows ストアアプリのメールに愛想をつかしまして、早速試してみました。結果、すごく快適! デスクトップアプリなので、いくつもいくつもウィンドウを開くことができて、メール作成も至って快適です。Outlook.comとの連携を考えただけあって、ちゃんとOutlook.comとスケジュール同期ができます。
しかし、問題はOutlook.comとのメール同期。理由は不明ですが、一旦別のPCで読んだメールを同期すると、なぜか取りこぼすんです。しかも、全部の既読メールを取りこぼすのではなく、ちゃんと同期できるメールもあるんです。これだと、1台のPCでしか利用できず、結局断念しました。Outlook 2013って、マイクロソフトがお金取ってるアプリのはずなんですけどねぇ。
仕方なく、Windows Live メール 2012をダウンロードすることにしました。
Windows Liveエッセンシャルのインストーラを起動して、Windows Live メールだけをインストール。これ、Windows 7ならともかく、Windows 8はダメなんじゃないのって思ったら、動きましたねぇ。しかも、Outlook 2013同様、デスクトップアプリなので、画面の切り替えも、いたってスムーズ。
それでいて、Outlook.comとの同期も完璧です。Windows 8のカレンダーと、Outlook 2013ももうちょっと見習って欲しいものです。・・・というわけで、ジーン吉本的にWindows 8最良のメールアプリケーションは、Windows Live メールということになりました。
ただし、問題点が2つ。Windows Live メールはデスクトップアプリなので、Windows RTでは使えません。なので、Surface RTでは利用できないのです。
しかし、そもそもWindows Live メールを使っているってことは、Outlook.comをはじめ、Windows 7時代からの進化って一体…
やはりここは、Internet Explorerみたく、デスクトップ・Windows ストアの両方で使えるメールアプリを作らないとダメでしょう。で、Outlook.comに進化させたんだったら、ちゃんとOutlook.comに対応しないとお話になりません。メールアプリって、Webブラウザの次に使用頻度が高いだけに、これを何とかしないとWindows 7で十分って話になりかねないんじゃないですかねぇ。
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