支払いサイクルって何?
フリーランスや個人事業主の場合、手元に入ってくるお金のことを収入とは普通言わなくて、売上といいます。ただ、売上が上がったからと言って、即現金が手元に入るわけではありません。どういうことかというと、ある一定の期間の作業や仕事内容をまとめて請求書を出して、請求書を出してから一定の期間後に代金が支払われる(・・・ていうか大抵は銀行口座に振り込まれる)仕組みになっているからです。で、
- 何日から何日までの作業内容を請求書を出すか
- 請求書に基づいて代金が振り込まれるのはいつか
これを支払いサイクルと言います。なので、フリーランスや個人事業主の場合、いつお金が入ってくるかは支払いサイクルで決まるということなんです。
しかし、困ったことに支払いサイクルって、お客さんによってばらばらなんですね。ITエンジニアの場合、多いのが末締、つまり毎月1日~末日を集計して請求書を書いてね、というパターンです。しかし、ばらつきが大きいのが支払日でして、翌月15日払い、翌月末日払い、翌々月15日払い・・・などなどです。
例えば、支払いサイクルが毎月末日締め、翌々月15日払いの場合、毎月1日~末日までを請求して、その翌々月15日に代金が振り込まれます。なので、1月1日~31日分の代金が振り込まれるのは、何と3月15日です。なのでフリーランスや個人事業主の場合、社員やアルバイトと比べて、働いてからお金が入るまでの間の期間が長いんです。長いときには、2か月ぐらいかかるケースもあります。
すぐにお金が欲しいときは?
働いた分をすぐお金にしたいというケースがあるのは事実で、その場合にどうするか、対策を考えてみたいと思います。
支払いサイクルが短いエージェント経由で契約する
お仕事をもらってくるときにエージェントを経由した時のメリットの一つに、お客さんと直契約するよりも支払いサイクルが短くなったり、どのお客さんでも支払いサイクルが同じであるケースがあるんです。
例えば、レバテック フリーランスの場合、どのお客さんでも末日締めの翌月15日払いと、支払いサイクルが短いんです。これは、ほぼサラリーマン並みと言ってもいい支払いサイクルで、正直ありがたいです。
ファクタリングサービスを使う
簿記の用語で申し訳ないのですが、お客さんに請求書を出してから、代金が入金されるまでの間、代金はお客さんからの入金待ちという状態になります。これを、売掛金と言います。
ファクタリングサービスを使うと、この売掛金を買い取ってくれるんです。なので、お客さんからの入金を待たずに、手元にお金が来るんです。しかも、これは売掛金と言って、「お金をもらう権利」を現金化しているので、借金ではないんです。
ただし、ファクタリングも手数料がかかります。なぜかと言いますと、ファクタリングサービスをやっている会社の儲けが必要というのも去ることながら、貸倒れと言って、売掛金を回収する前にお客さんが倒産・破産する可能性があるからなのです。
詳しくは、この記事をご覧ください。
まとめ
かつて決済手段として、小切手や約束手形という方法があったのですが、お申し込みが銀行であるがために、利用するにはハードルが高いんですね。なので、決済手段として支払いはクレジットカード、受け取りは銀行振り込みで、なるべく支払いサイクルを長くするケースが多いようです。今の銀行って、この決済手段の変化に対応できてないんじゃないかって思うのは、ジーン吉本だけでしょうか。
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