(注:写真はSurface Proです。Surface Pro Xではありません)
マイクロソフトから、Surface Pro Xなる2 in 1 PCが発売になりました。これ、結構魅力的に見える製品でして・・・
- メモリー8GB、ストレージ128GBの最小構成で14,2780円(税込み)
- 重さ774gと、ちょっと軽い
- 最大13時間の長時間駆動
- CPUはMicrosoft SQ1
- 標準でLTE対応。しかもSIMフリー
- Surface Slim PenがSurface Pro X Signatureキーボードに付属。しかもペンをキーボードに収納できる
というのが特徴なのですが・・・
- 標準でLTE対応。しかもSIMフリー
- Surface Slim PenがSurface Pro X Signatureキーボードに付属。しかもペンをキーボードに収納できる
これがおいしそうに見えるんですね。
何せ外に持って出て使うとなると、LTEありなしの差は歴然。だって、LTE接続ありだとWi-Fiルーター持って歩く必要ないし、スマホのデザリングを有効にする必要もないんですもん。
ジーン吉本的にはペンはどうしても欲しいとは思わないのですが、キーボード格納式のペンだったら欲しいかも。あのペン、何気に持って回るのが面倒なんですよね。
しかし、こいつは
ちょっと待った!
なんです。なぜかと言うと・・・
- CPUはMicrosoft SQ1
ここが問題なんです。実はこのCPU、インテルベースのCPUではないんです。ARMベースのCPUなんです。なので、Surface Pro XのWindowsは、普通のWindowsではなく、ARM版のWindowsなんです。ここで勘のいい方ですと、
「ARM版のWindowsってことは、もしかして初代Surfaceと同じですか?」
という質問が頭に浮かぶかと思います。
はい。正解です!
こちらが、初代Surfaceです。またの名を、Surface RTと言います。
このSurface RT、ARMベースのCPUを積んでいまして、ARM版Windowsが動いていました。なので、普通のWindowsアプリケーションが動かないという厄介な代物だったんですよ。Windowsアプリケーションが動かないWindowsマシンなんて出したって誰も欲しがるわけがない。なので、Surface RT、は全く売れず。結果、大量に余った在庫をたたき売りする羽目になったという、Surfaceの中でも迷機中の迷機だったんです。
しかし、マイクロソフトもバカではありません。さすがに今回はARM版Windowsに改良を加え、普通のWindowsアプリが動くようにしたそうです。しかし、
すべてのWindowsアプリが動くわけではありません
動くのは、32ビット版のWindowsアプリのみ。64ビット版のWindowsアプリは動きません。しかも、インテルベースのCPUではないため、内部的にエミュレーターを通さなければならず、動きが遅いんです。(場合によっては32ビット版でも動かないものもある)
ARM版Windowsを再登場させた理由は、恐らくはARMベースのCPUは低電力で、電池の持ちを良くすることができるからなのではないかと思います。しかし、WebとメールとOfficeが使えれば十分な人を除いて、お勧めできません。
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