実のところこれから先、人気はタブレットからPCに戻るんじゃないかと、ジーン吉本的には思っています。だからと言って、Windows 8.1が売れる・・・ではなく、Windows 7が売れるんじゃないかと思っています。かつて、Windows Vistaが出たころ、Windows XPの人気が上がったのと同様に。
では、どうやったらWindows 8.1が売れるのか、方法を3つ考えてみました。
1.スタート画面を無効にして、スタートメニューを表示できるようにする
Windows 8って、OSとしての出来はとってもいいのに、なんであれだけ評判が悪いって、スタートボタンをなくして、起動直後の画面をスタート画面に変更してまで、ユーザーにModern UIをゴリ押しさせたからなのは、すでに明白です。
やはりスタートボタンを復活させて、最初にデスクトップ画面が出るようにすることができるだけでは、ユーザーは満足しないと思います。ここは一つ、「スタート画面ではなく、スタートメニューを表示する」オプションを追加して、こんな感じのメニューが出るようにして欲しいです。
ポイントは、画面全体を使わないこと、メニューが階層構造になっていること、「シャットダウン」ボタンがついていること、この3つです。で、Modern UIを使うときは、このメニューから「タブレットモード」を選ぶ(名前は「スタート画面」でも「Modern UI」でも何でもいい)、という感じにして欲しいです。
もっとも、かつてWindows Vistaが登場したとき、「ユーザが最初にする作業は、『スリープ』ボタンを『シャットダウン』ボタンに変えること」と揶揄されたように、Windows 8.1で「ユーザが最初にする作業は、『スタート画面』を『スタートメニュー』に変えること」と言われそうな気はしますが。
2.ガジェットを復活させる
実はWindows 8で、ひっそりと廃止になったものがあります。ガジェットです。ガジェットというのは、デスクトップに張り付けるアプリでして、時計、CPUメーター、カレンダ・・・などがデフォルトでついていました。Windows Vistaで増えた機能で、Windows 7でも使えます。
Windows 8の売りの一つが、スタート画面にアプリケーションからのメッセージを出せる点でして、例えば明日のお天気やニュースなんかを、アプリケーションを起動しなくても表示できるようになっています。
この機能はガジェットで実現して、例えば未読メールも表示できるようにして欲しいです。
3.チャーム画面を廃止する
Windows 8を使っていて、意外とうっとおしいのがこれです。ウィンドウを最大表示にして、「閉じる」ボタンをクリックしようとすると、チャーム画面がちょこちょこ出てくれるんです。これは、Windows 8.1でも相変わらずです。
マウスを近づければ表示されるメニューって、そのメニューがあること自体に気付かないユーザーがでかねず、そもそも違和感ありありです。メニューは、画面のどこかをクリックすれば表示されるようにするべきでしょう。
それに、別に設定を変えたいんだったらコントロールパネルから変えればいいんだし、本来シャットダウンはスタート画面に表示するべきだし、いっそこのチャーム画面は廃止して欲しいです。
今言った3つを実現すると、ユーザーインターフェイスはこんな感じ。
「なあんだ。Windows 7じゃん。」
その通りです。マイクロソフトは、Windows 7からユーザーインターフェイスを変える必要はなかったし、むやみに変えてはいけなかったんです。
かつてPCがマニアのものであった頃、ユーザーインターフェイスが変わると新しいOSが来たと実感させられ、「おおっ!」と思ったものでした。しかし、普通の人がPCを使うようになった今、「また使い方を覚え直すのはイヤ!」「OSが新しくなっても、操作方法は同じであって欲しい」と思っている人もいるわけです。そうなると、ユーザーインターフェイスをがらりと変えると、かえって普及にブレーキがかかるという結果になりかねません。似たようなことは、Windows Vistaでもあったと思うんですけど、これが教訓に活かされていない(むしろWindows 8のほうがひどい)のが残念です。
一方で、起動・シャットダウンの速さ、OSの軽快感はWindows 8の魅力だと思います。また、Hyper-Vが標準装備になって、複数のOSを同時に動かすことができる機能はぜひ使いたいです。ジーン吉本が思うに、マイクロソフトはルック&フィールを変えて目新しさを強調する売り方はもうやめて、OSとして正常進化した機能で勝負をして欲しいと願っております。
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