CentOS(RedHat系のLinuxは大抵そうですが)をインストールする際に、GUI画面もインストールすると、デフォルトでGUIモードで起動します。
では、CUIモードで起動するように変更するにはどうするか。
はい。ランレベルを3にすればいいわけですね。ランレベルを3に変更するには、/etc/inittabを変更する・・・なのですが、CentOS 7からはこの手が使えなくなっています。CentOS 7の/etc/inittabの中身は、こうなっています。
[root@localhost ~]# cat /etc/inittab # inittab is no longer used when using systemd. # # ADDING CONFIGURATION HERE WILL HAVE NO EFFECT ON YOUR SYSTEM. # # Ctrl-Alt-Delete is handled by /etc/systemd/system/ctrl-alt-del.target # # systemd uses ‘targets’ instead of runlevels. By default, there are two main targets: # # multi-user.target: analogous to runlevel 3 # graphical.target: analogous to runlevel 5 # # To set a default target, run: # # ln -sf /lib/systemd/system/.target /etc/systemd/system/default.target # [root@localhost ~]# |
はい。CentOS 7からは/etc/inittabは使えません。で、systemdが起動するときのパラメータを変更しろというわけですね。で、起動するときに/etc/systemd/sy stem/default.targetを見ているので、このリンクを変更すればいいというわけです。
もしCUIモード(正確にいうと、CUIマルチユーザーモード)で起動するには、次のコマンドを入力します。
ln -sf /lib/systemd/system/multi-user.target /etc/systemd/sy stem/default.target |
ちなみに、CUIマルチユーザーモードで起動すると、こんな感じ。CentOSコマンドで操作します。こっちの方がメモリ使用量が小さいので、普段はこっちで起動するように設定している人が多いんじゃないかと思います。
GUIモードで起動するには、次のコマンドを入力します。
ln -sf /lib/systemd/system/graphical.target /etc/systemd/sy stem/default.target |
ちなみに、GUIモードで起動するとこんな感じ。CentOSをGUIの画面で操作できます。
もっとも、runlebelコマンドで現在のモードを表示、initコマンドでランレベルを変更、はCentOS 7でも使えます。もっとも、過去との互換性のために残っているんじゃないかという気もしないでもないですが。
起動後にGUIモードへ変更するコマンドは、
init 5 |
または
startx |
です。これは従来のCentOSと同じですね。
よろしかったら、Udemyへもお越しくださいませ。LPICレベル1とITパスポートの講座+問題集を提供中です。