「自分が使いたいと思うキーボード練習ソフトがない」
私は市販のキーボード練習ソフトを目にする度、こんなことを考えていました。画面が派手すぎて目が疲れる。サウンド機能が凝りすぎて、オフィスでは使いづらい。レッスンの進捗具合をユーザー単位で管理できない。問題がちゃちすぎて、子供のおもちゃにしかならない。更に、自分で問題を作りたくてもできない。市販のキーボード練習ソフトは、どうもこんなのが多いように思います(もちろん、全てがそうだと言い切るつもりはありませんが)。
悩みに悩んだあげく、自分でキーボード練習ソフトを作ってしまいました。それが、このAdvanced Power Pressです。
Advanced Power Pressは、パソコン教室という一つの実験室から生まれたソフトです。ブラインドタッチ練習生にアンケートを採った結果、キーボード練習ソフトは「ゲーム性が強すぎると、かえって練習する気をなくす。」「派手な画面構成にすると、目が疲れる。」と言う事実が分かりました。そこで、目の疲れを押さえるため、敢えてシンプルな画面にしてあります。また、練習生がキーボードを見る癖をなくすため、キーボード表示を上に、問題文を下に表示しています。更に、会社や教室で導入することを考え、敢えてゲーム性をなくしてあります。
確かに、コンピューターを使いこなしている人から言わせれば、「ゲーム性がないと飽きるんじゃないの?」と言う意見もあるかもしれません。しかし、ブラインドタッチのできる方から「いやぁ、これは見やすいですねぇ」と言う意見も頂いています。また、パソコン初心者の方からも、「これは面白いですね。」と喜んでいます。
私の個人的な意見で申し訳ないのですが、キーボード練習ソフトにゲーム性は不要です。
練習生毎に1枚のフロッピーディスクを持たせている環境のために、設定ファイルと言う概念を考えました。この設定ファイルには、練習生毎の進捗具合だけではなく、練習生毎のハンデも記録しています。例えば、ある練習生のキータイプ速度があまりにも遅く、標準の制限時間内ではとても入力が完了しないときは、その練習生の制限時間だけを変更することができます。逆に、非常に出来のいい練習生がいれば、その練習生だけキーボードを色分け表示しない、キーボードのガイド表示をしない、などの設定ができます。
また、Advanced Power Pressを1人で使っている。あるいはLAN環境を構築していて、進捗具合等をユーザープロファイルで管理したい方のために、練習生毎の設定をレジストリに記録することもできます。
Advanced Power Pressは、自動レッスン作成機能が付いています。練習生に合わせて、出題内容を動的に変更しますから、その練習生にあった最適なレッスンを、永遠に行うことができます。
もちろん、従来通り問題ファイルから出題することもできます。一般的なテキストエディタを使えば、問題ファイルを自由に作成、変更できます。また、複数の問題ファイルを切り替えて使用することが出来ます。もちろん、問題ファイルを切り替えても、進捗状況を保持します。つまり、「今日は英文を練習しよう」「明日は和文でローマ字入力を練習しよう」ということが平気で出来るのです。
練習生のタイムは、0.001秒単位で計測されます。また、レッスン終了後、練習生のタイム以外にもタイプ速度等も表示されます。更に、レッスン履歴もユーザー設定で管理。練習生に張り合いを持たせるだけでなく、進捗管理にも役立ちます。
練習生の上達具合は、グラフ表示でも確認できます。履歴表示に基づいて、キー入力速度(タイプ/秒)をグラフ表示します。また、このグラフはMicrosoft Excelのワークブックにも出力可能です。
注:グラフをExcelに出力するときは、Microsoft Excel 95、またはExcel 97が別途必要です。
Advanced Power Pressは、練習生や現場のインストラクターの意見を優先した設計が認められ、作者の予想を上回る勢いで全国の大学やパソコン教室などにも導入されています。
「練習生とインストラクターの意見を最優先に、キーボード練習ソフトの基本を守る。」
このAdvanced Power Pressの設計思想が、受け入れられた結果です。
従来、シェアウェアを使用するためには、面倒な送金や登録が必要でした。Advanced Power Pressでは、「シェアウェア登録ウィザード」を使うと、インターネットを使用してVECTORシェアレジより直接送金できるほか、送金後の登録処理まで対話形式で簡単に行うことができます。
注意)
Advanced Power Press Liteは、一部機能制限があります。
Advanced Power Pressは、練習生が腱鞘炎にならないよう、デフォルトではレッスン開始後10分間で自動的に終了する安全設計となっています。ですが、1日数時間連続などといった無理な練習はおやめ下さい。