突然ではありますが、NASを買い替えることになりました。NAS(Network Attached Storage)とは、ネットワーク接続形のHDD(またはSSD)のことです。その昔、LANに接続したPC同士でファイルを共有するときはファイルサーバーを立てるのが一般的だったのですが、現在では同じ役割をするNASを立てるのが一般的になりました。
もっと言うと、現在ではファイルをOneDriveとかDropboxとか言われる、クラウドストレージへ保存するという手もあります。ただ、クラウドストレージはNASと比較して容量が小さく、しかも使用料がかかるんですね。なので、大量のファイルを保存しておくとき、NASを立てると便利なんです。
で、ジーン吉本は長らくQNAPのNASを使っていたのですが、この度SynologyのNASに買い替えることにしたのです。ジーン吉本が買ったのが、Synology DS223j。SynologyのNASの中でも、家庭向け、SOHO向けのモデルです。
箱の中を開けてみます。本体とACアダプタ、LANケーブル、ねじがいっぱい入っています。
「一体なぜねじがいっぱい入っているの?」
・・・と思うかもしれませんが、その理由は後程。
こちらが、NAS本体です。
正面はLEDが4つ。その下に、電源ボタン(とLED)がついています。至ってシンプルですね。
背面には、でっかいファンが。これが内部のHDD(ハードディスク)を冷やすんですね。回転速度は変更することができます。
ファンの下には、USBポートが2つ、LANポート(1Gbps Ethernet)が1つ、ACアダプタをつなぐところと、セキュリティワイヤーをつなぐ穴、リセットボタンの穴があります。
このDS223j、買って電源を入れればすぐ使えるというわけではありません。
- HDDの取り付け(←この記事では、ここを説明)
- 初期セットアップ
・・・を行う必要があります。それ故、PC初心者にはハードルが高いという欠点があります。その代わり、好きな容量・好きなHDDを自分で選ぶことができるという利点があります。
NASに搭載するHDD(Hard Disk Drive)は、信頼性重視で選びましょう。もしHDDが故障すると、中のファイルやデータが消えますからね。
ジーン吉本が選んだのは、WD Red Plusの8TB。これを2台買います。
大事なポイントが2点。1点目は、同じ容量のHDDを2台買うこと。なぜかと言うと、RAID 1を組むからです。
「RAID 1って何?」
・・・という方もいらっしゃるかもしれませんが、早い話が2台のHDDに同じデータを書く設定のことです。HDDが壊れると、データが消えてしまいます。それだと困るので、2台のHDDに同じ内容を書いておき、万一1台が故障したとしてもデータが生き残るようにしようというわけです。
2点目は、予算の許す範囲でなるべく大き目のHDDを買うこと。容量が足りなくなった時、新しいHDDに買い替えるという手はあるのですが、取り付けはかなり面倒です。なので、HDDがすぐ一杯にならないよう、大き目のHDDを買った方がいいです。ただし、大きいHDDは高価なうえ、DS223jがHDDを認識できない可能性があります。DS223jは108TBまでのHDDを認識できるそうですが、ジーン吉本のおすすめは8TB。これだったら動画を保存しても、そう簡単に一杯にならないかと思います。
で、まずはHDDをNASに取り付けます。DS223jは、本体内部にHDDを取り付けるタイプです。買ったばかりの状態では蓋がねじ止めされていないので、写真のようにすっとずらすと簡単に蓋を取ることができます。
蓋を開けた状態が、こちら。ファンのすぐ隣に、マウンターと言ってHDDを取り付ける金具が付いています。
で、1台目のHDDを取り付けます。HDDをマウンターへ取り付け、HDDとマウンターのねじ穴が合うまで左側へスライドします。
ねじ穴が合ったら、HDDをねじ止めします。このときは、あまりきつくねじ止めしないのがコツです。
同じ感じで、2台目のHDDを取り付け、ねじ止めします。2台目のHDDを取り付けたら、1台目・2台目のHDDのねじをしっかりとねじ止めします。
最初と逆の順で蓋を閉めたら、本体背面をねじ止めします。似たようなサイズのねじがあるので、ねじを間違えないように気を付けてください。
HDDを取り付けたら、LANケーブルとACアダプタを接続して、電源スイッチを押します。
「これでもう使えるんですよね?」
ダメです。必ず初期セットアップが必要です。初期セットアップのやり方は、別の記事で。
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