これはフリーランスや個人事業主に限った話ではないのですが、今どきPCがないことにはどうにも仕事にならないですよね。PCもさることながら、インターネットに接続するための回線や、eメールアドレスも事実上必須でしょう。また、主題からはちょっと外れますが、電話やFax、携帯電話も今や必須です。
当然ですが、事業目的で使用しているのであれば、基本的に経費にできます。例えば、電話やインターネット、eメールアドレスは「通信費」で、プリンターやFaxの用紙やインクは「消耗品費」です。
問題は、PC本体やディスプレイ、プリンターなどのハードウェアと、PCにインストールして使用するソフトウェアです。なぜかと言いますと、ハードウェアは有形固定資産、ソフトウェアは無形固定資産に該当するからです。これらはすべて、10万円を超えない場合は費用として計上します。勘定科目は「消耗品費」です。10万円以上の場合は原則として減価償却の対象となりまして、勘定科目はハードウェアは「備品」、ソフトウェアは「ソフトウェア」です。ただし、PCにプレインストールされているソフトウェアは、PC本体と一緒に計上しても問題ありません。
最近増えているのが、サーバやソフトウェアをクラウドで利用するケース。この場合の勘定科目は「通信費」でいいでしょう。また、独自ドメインを取得した場合や、デジタル証明書を取得した場合。これらは無形固定資産と呼べなくもないのですが、大抵は10万円未満なので、勘定科目「通信費」でいいでしょう。
ここだけの話ですが、フリーランスになってからは中古PCを買う、デスクトップPCを買うケースが増えたように思います。10万円を越さないPCであれば費用扱いですし、ハードディスクなどの消耗品を交換していけば永らく使えますからね。
なお、青色申告をしている場合は、30万円未満であれば一括して減価償却できる特例が適用できる場合があります。また、20万円未満の場合、一律で償却年数を3年にすることができます。30万円以上であれば、普通にしなければいけません。なので、青色申告をしている方は30万円まで、白色申告をしている方は20万円までのPCを買うことをお勧めします。
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