Surface RTの時にご好評をいただいたこのシリーズ。Surface 3でもやります。(Surface RTの記事は、こちら)
さて、この記事をご覧の方ですとご存知の通り、Surface 3はキックスタンドで立てる仕組みになっています。ここで問題は特急列車のテーブルで使う場合でして、普通のノートPCだとキーボード部分がテーブルに乗っかれば後はどうにかなるのに対し、Surface 3はタイプカバーと本体がある程度きっちりテーブルに乗っからないとダメなんですね。
更に、Surface 3のタイプカバーって、Surface RTとかSurface 2とかのタイプカバーよりも大きくなっているんです。ま、本体のがサイズ大きくなっていまして、タイプカバーもそれと同じサイズにしなければならないので、タイプカバーも大きくなりましたってことなんですけどね。
どれぐらい大きさが違うのか。この写真をご覧ください。左がSurface 3のタイプカバー、右がSurface RTのタイプカバーです。横幅はどちらも同じ。ただし、奥行きが伸びているのがわかると思います。
ただし、Surface 3のタイプカバーは、角度を2段階に調整することができます。で、角度を付けるとどれぐらいの大きさになるのか、この写真をご覧ください。ほぼ同じサイズに収まるのがわかるかと思います。
注:新幹線と西日本の列車はこの記事をご覧ください
まずは、JRの特急列車。まずは、房総特急わかしお さざなみで試してみたいと思います。ちなみに、同じタイプの車両は特急あずさ かいじでも走っていまして、この記事ではSurface RTを特急あずさ かいじのテーブルに載せたときの様子を紹介していますので、そちらも合わせてご覧いただければと思います。
まずは、タイプカバーを平らにした場合です。テーブルの横幅は申し分ないのですが、いかんせんテーブルの奥行きが足らず、トラックパッドの部分が完全に宙に浮いています。
横から見ると、こんな感じです。キーボード操作は問題ありません。トラックパッドの操作はどうにかできるレベルです。
次に、タイプカバーに角度を付けてみます。これで、タイプカバーがほぼテーブルに乗っかります。
横から見ると、こんな感じです。Surface 3背面のキックスタンドが、ぎりぎりテーブルに乗っているのがお分かりいただけるかと思います。
続いて、特急あずさ かいじです。基本的に特急わかしお さざなみと同じタイプなのですが・・・
特急わかしお さざなみと同様、キーボードを畳めばほぼ完ぺきにテーブルに乗りました。Surface RTがほぼ完ぺきにテーブルに乗りまして、それとほぼ同じ感じです。
キーボードを広げると、やはりトラックパッド部分が宙に浮きます。やはりSurface RTよりタイプカバーが大きくなった分、テーブルからはみ出す感じです。ただし、キーボードをタイプした感じでは、個人的には角度を付けない方が打ちやすかったです。後は、ACコンセントがあると完ぺきなんですけどね。
続いて、こちらもJR世代の特急列車、特急ひたち ときわです。上野東京ラインが開業しまして、東京駅や品川駅にも乗り入れるようになり、かなり利便性が上がりました。かなり立派なシートでして、正直期待が持てそうですが。
結果、キーボードを畳めばほぼ完ぺきに乗っかります。テーブルの横幅こそあるものの、奥行きが意外とない感じです。
キーボードを広げると、トラックパッドが半分浮いてしまいました。ただし、テーブルの位置・高さ共に絶妙で、正直なところかなりタッチタイピングしやすかったです。しかも、全座席にコンセントがついていまして、Surfaceを持ち歩く人だけじゃなくて、ノートPCを持ち歩いている人にとっても使い勝手がいいと思います。(ACコンセントの有り無しが、高速バスとの決定的な違いとも思えなくもない)
続いて、外観こそ違いがあるものの、特急ひたち ときわと同じ世代の特急列車、成田エクスプレスです。首都圏各地から、成田空港を結びます。
成田エクスプレスも、キーボードを畳めばほぼ完ぺきに乗っかります。違いといえば、テーブルが黒ってとこですか。
タイプカバーを広げると、トラックパッド部分が半分浮きます。特急ひたち ときわと同様、このテーブルが絶妙な位置に来まして、タイピングはかなりやりやすかったです。
ただ、Surface 3でこんな感じですから、これ以上大きくなるとテーブルに乗らないと思います。何が言いたいかというと、Suraface 3よりも一回り大きい、Surface Pro 3やSurface Pro 4は、厳しいんじゃないかということです。ま、特急列車のテーブルに乗るかどうか、買うときに考えている人がどの程度いるかはわかりませんが、列車で移動中に使う可能性が大なのであれば、Surface Proシリーズはやめておいた方がいいと思います。
続いて、元特急ひたちです。今では、特急草津や特急スワローあかぎとして活躍しています。
実はこの列車、JR東日本が発足して初めて作った電車でした。だから気合を入れて作ったからなのかは定かではありませんが、座席はとっても良い乗り心地です。しかし、テーブルはかなり小さい感じです。
タイプカバーを畳めば、どうにか置くことができました。しかし、わずかですがトラックパッドの部分が浮いています。
タイプカバーを広げると、トラックパッドが完全に浮いてしまいます。
実はもう一つ問題がありまして、ちゃんとテーブルに置いているはずなのに、なぜかがたつくんです。恐らくですが、コップを置くためのテーブルのへこみ部分が原因で、Surface 3がビミョーに浮いているからではないかと思われます。ただし、実際に使ってみると、それほど苦にはなりませんでした。
続いて、いわゆる「国鉄」と言わんばかりの、特急踊り子で試してみます。
やはりJR世代の列車から比べると、テーブルがかなり小さい感じです。ここまで来ると、古いを通り越して、レトロな感じです。
で、ここへSurface 3を置くと・・・はい。テーブルがいっぱいいっぱいになってしまいました。しかも、タイプカバーを畳んだ状態なのに、トラックパッドが浮いています。
タイプカバーを広げると、もうダメ。トラックパッド部分が完全に浮きます。しかもこのテーブル、経年劣化だと思うんですけど、かなりがたつきます。このため、快適とは程遠い感じです。ま、それならタブレットとして使えばいいわけですけどね。
では、JR北海道の列車。まずは、特急スーパーカムイです。JR北海道のエースとも言っていい列車で、北海道では珍しい電車特急です。
さすがJR北海道。タイプカバーを畳めば、Surface 3が完ぺきに置けます。
タイプカバーを広げても、トラックパッドが半分浮く程度。これだったら十分使えます。また、ジーン吉本的には、タイプカバーを広げた時の方がタイピングしやすかったです。残念なのは、ACコンセントがついていない点ですね。
JR北海道の列車をもう一つ。特急スーパー北斗です。
タイプカバーを畳むと、完ぺきに乗っかります。札幌から函館まで乗ると乗車時間は3時間半と、結構長い時間乗る感じでして、ちゃんとSurface 3が使えると嬉しいですね。
タイプカバーを広げると、こんな感じ。トラックパッドの部分は半分浮きますが、十分使えます。これでACコンセントがついていれば完ぺきなのですが、さすがにディーゼルカーに望むのは無理か。
では、私鉄の特急ではどうかと言いますと。首都圏の私鉄特急の雄、小田急ロマンスカーで試してみます。いろいろな列車があるのですが、今回乗ったのが特急ロマンスカーVSE。基本的に特急はこねとして新宿-箱根湯本間を走っている、小田急の看板列車です。
比較的新しい新しい列車なので大丈夫だろうと思ったら、テーブルの奥行きが意外となかったりします。ここへSurface 3を置いてみると・・・
やはり厳しいです。タッチカバーを畳んだ状態でさえ、トラックパッドが浮いてしまいます。
タッチカバーを広げると・・・論外でした。トラックパッドの部分はおろか、キーボードの部分も一部浮いてしまいます。ただし、テーブルの高さが低めなので、タッチタイピングはかなりやりやすかったです。うーん、さすが小田急。使いやすいテーブルの高さを研究しているんだと思います。
続いて、首都圏の私鉄特急電車のもう一つの雄、東武特急です。まずは、特急リバティです。分割併合機能を活かして、東武線のあちこちに出没します。
ついにと言いますか、遅ればせながらと言いますか、特急リバティになってようやくシート背面式のテーブルが付きました。タッチカバーを畳めば、トラックパッドの部分がやや浮くものの、十分置くことができます。
タッチカバーを広げても、ちゃんと置けます。シートからの距離も申し分ありませんし、各席にコンセントもあります。
ちなみに、特急リバティには、ひじ掛け収納式のテーブルもあります。ここにSurface 3を置くとこんな感じ。一見するとうまく置けているように見えるのですが・・・
はい。横から見るとこの通り。完全に浮いています。しかも、あまりに近すぎて、お世辞にも快適に使えるとは言えない状態でした。座席を向かい合わせにしてもテーブルが使えるようにとの配慮だとは思うのですが、どうしても必要なものとは思えませんでした。
続いて、日光、鬼怒川温泉方面へ行く特急スペーシアです。
特急スペーシアは完全に観光特急でして、座席を向かい合わせにしてもテーブルが使えるよう、テーブルは肘掛けに収納する仕組みになっています。
ここにSurface 3を置いてみました。一見するとキレイに乗っかってるように見えるのですが・・・
残念。テーブルに切り欠き部分がありまして、キックスタンドが宙に浮いているんです。しかも、テーブルがまっ平らではなく、端っこに突起がありまして、結構不安定だったりします。
で、タイプカバーを広げると、トラックパッドが半分ぐらい浮いてしまいます。また、ヒンジの部分が突起していまして、ここでタイプカバーががたがたする感じです。
特急スペーシアにはもう一つ、跳ね上げ式のテーブルがついています。これまた、座席を向かい合わせにしてもテーブルが使えるよう、工夫した結果だとは思うのですが・・・
Surface 3を置いてみると、意外といい感じです。跳ね上げ式テーブルが結構大きいためでしょう。
タイプカバー広げると、こんな感じです。しかし、座席から遠すぎて、お世辞にも快適にタイピングできるとは言えませんでした。また、肘掛け式のテーブルは逆に近すぎ。Surface 3を使うには、残念な結果になりました。
続いて、館林、太田、赤城方面へ行く特急りょうもう号。しかし、Surface 3を置くには大きな問題点がありまして、ご覧の通りの跳ね上げ式テーブルなんです。
Surface RTすらまともに置けなかったので(その時の写真と記事はこちら)、どうせダメだろうと思っていたら・・・
見事、その期待を裏切りませんでした(爆笑)。キーボードを畳んだ状態でさえ、タイプカバーのほぼ半分が宙に浮いています。
キーボードを広げると、まともに置くことすらできません。写真だとわかりにくいのですが、タイプカバーが平らにならず、完全に宙に浮いているんです。こうなると、タイピング不可能。しかも、このテーブルが座席から遠い場所にあり、前かがみにならないとキーボードまで手が届きません。更に、跳ね上げ式テーブルが使えるのが窓側席だけでして、通路側に座るとテーブルそのものが使えません。もちろん、ACコンセントなんてついていません。
思うに、このテーブルだとSurface 3はおろか、普通のノートPCでさえ使うのは苦しいと思います。特急りょうもう号は館林や足利、太田といった都市を結ぶビジネス特急の要素もあり、正直このテーブルはどうにかして欲しいと思います。
最後に、首都圏の空港特急。京成電鉄スカイライナーです。上野・日暮里と成田空港を最短40分で結ぶ、新幹線を除けば日本最速の特急電車です。
シートにはコンセントこそついているものの、長時間の乗車を想定していないためか、テーブルは小さめ。特に、奥行きがあんまりないのが気になります。
ここにSurface 3を置くと、想像通り厳しい結果に。トラックパットが半分浮いています。しかし、これならどうにかキーボードが使える感じです。
タイプカバーを広げるともうダメ。トラックパッドの部分が完全に宙に浮いています。この状態で使うとなると、厳しい感じです。ま、スカイライナーだと成田空港まですぐ着く感じなので、別に車内で使えなくても、充電ができるからOKのような気がします。
この記事は、随時更新してまいります。ご愛読いただけましたら幸いでございます。
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