に引き続き、買ってしまったのがヨドバシカメラオリジナルのワイヤレスゲートSIM。なんと、月々の料金は480円でデータ通信使い放題。しかも、ワイヤレスゲートWi-Fiが使える・・・という代物です。
ちなみに、ワイヤレスゲートWi-Fiを契約すると、Wi2-300やBBモバイルポイント、eoモバイルの公衆無線LANアクセスポイントを利用できます。その数、全国に約40,000か所。で、月々の料金はというと、390円です。ということは、ここへ毎月90円を足せば、LTEまたは3Gも使い放題になるということなのです。
しかし、うまい話には裏があるものでして、このヨドバシカメラオリジナル ワイヤレスゲートSIM、なんと通信速度が最大で250kbpsなんです。確かに、一昔前に(いや、二昔前かな)主流だったISDNとか、デジタルMOVAから比べると速いのですが、FOMAだかCDMA 1x Winだか(いわゆる3G)から比べると、いや比べるべくもなく遅いという代物です。なにせ、3Gって最高速度はMbps単位ですから。
しかし、ジーン吉本が知る限り、これが最安値のSIMカード。ここは一つ、この480円プランってどの程度使えるものなのか、ジーン吉本が試しに買ってみました。ちなみに、
「むちゃくちゃ遅いですよ!」
・・・と、ヨドバシカメラの店員さんに念押しされました。データ通信プランの場合、ヨドバシカメラのお店でそのままSIMをお持ち帰りできます。で、説明書きに従って、SIMを挿入して、APN設定を行い、ワイヤレスゲートのWebサイトからSIMの電話番号とクレジットカード番号等を登録すれば、すぐ使えます。SIMカードはNTTドコモのSIMなので、ドコモの端末であればSIMフリーでなくとも使えます。
では、実際の使い勝手はというと・・・
通信速度最大250kbpsは、確かに遅い
まぁ、これはわかっていたのですが。250kbpsって、LTE通信するメリットは限りなくゼロ。3Gの最高速度にすら遠く手が届かないレベルです。では、この速度でできることはというと・・・
まず、LINEとかTwitterとかだったら、問題なし。メールも、おおむね問題なしです。ただし、HTMLメールを開くと、画像をインターネットへ取りに行ってくれまして、ここは遅さを実感できます。Web閲覧も同様で、テキスト文字主体のページならあまり問題になりませんが、画像を多用するページだと遅さを実感できます。動画閲覧は、完全に無理です。
ジーン吉本が試した限りですと、250kbpsすら確実に出るという保証はなく、速度はかなりばらつきがあるように感じました。早いときで、Yahoo! がどうにか見れるレベル。遅いと、まるでWebサーバからの反応が返ってきません。
なので、3G・LTE通信は使い方がかなり限られます。例えば、SIMフリーのタブレットPCを常時3G・LTE接続させて、メール受けやLINEなんかに使う。で、どうしてもスピードが欲しいときはスマートフォンのテザリングを使う、という使い方になると思います。
ワイヤレスゲートWi-Fiは、意外と使い物にならない
3G・LTE通信はおまけ。基本的にワイヤレスゲートWi-Fiを使うというケースも考えられるのですが、残念ながらこのワイヤレスゲートWi-Fiがどうにも使い勝手が良くないんです。
まず、ワイヤレスゲートWi-Fiを利用できるのは、SIMを挿入している端末のみ。しかも、接続用のアプリはiOSかAndroidでないと動きません。ということは、早い話がPCでは使えないということです。
次に、使いたいと思うところで使えない。ジーン吉本的には、駅とかコンビニとかで使いたいのですが、これが使えないんです。
その原因の一つが、Wi2-300のエリアのうち、SSIDがWi2またはWi2_clubのエリアでないと使えないという点にあります。確かに、Wi2-300のエリアであることを示すステッカーは首都圏の街中で結構見かけるんですけど、SSIDがWi2-premiumになっているところが結構多く、Wi2-300が使えると書いてあるのにワイヤレスゲートWi-Fiがつながらないケースが結構あるんです。では、SSIDがWi2またはWi2_clubのエリアって具体的にどこなのかというと、個人経営の美容室や飲食店が多いんです。
更に、BBモバイルポイントも、すべてのエリアで使えるとは限りません。ジーン吉本が試した限り、Akibaのヨドバシカメラと、その近所のマクドナルドでは使えた(・・・て、ヨドバシカメラで使えなかったらどうするだっていう説も)のですが、特急ときわの車内では使えませんでした。
なので、基本はワイヤレスゲートWi-Fi接続で、緊急用に3G・LTE通信をしようなんて考えているのであれば間違い。ワイヤレスゲートWi-Fiがおまけだと思った方がいいと思います。
結論を言うと、やはり安いだけのことはある・・・ということです。行動範囲内にワイヤレスゲートWi-Fiのエリアが数多くある人か、メールやSNSが主体の人なら便利かも知れませんが、外出先でWebページを見たい人は、月々900円払ってでも、高速通信ができるSIMカードにした方がストレスがないと思います。